東京
きっとばっちはバカだとか言ってんだろうなぁと考えながらも口許を緩める。
家につきまず部屋を掃除した。
そして風呂に入り、夕飯を軽めに済ませ、タバコを吸って。
ひたすら待つ。
23時半。
『雅也?』
紗耶香さんが来た。
うちのインターホンは壊れているから、紗耶香さんが来る日は鍵を空けている。
白いドアがギギッと音をたてて開いた。
「お疲れ。ひさしぶり」
『お邪魔します』
飲み会の話を嬉しそうにする紗耶香さんは26歳の社会人だ。
紗耶香さんは買ってきたご飯を食べてシャワーを浴び
ソファーを倒してつくったベットで先に寝る。
俺は一服してから自分の布団で寝る。
明日は日曜だ。
紗耶香さんは何時までいるのだろう。