東京
二人の間を
温い風が勢いよく吹き抜ける
ブォっ
『ダメ!』
涙と一緒に
ばっちがキラキラと
空に舞った。
『ばっち!いないと困るんだよ!もう一人にしないっていったじゃん!
しないって言ったのに!』
あゆみは遂に泣き崩れ
空に舞ったばっちに手を伸ばし
空を掴んだ。
『いつもっ…一緒にいっいてくれたじゃない
また二人乗りで
…学校っ…連れてってよ。またバカみたいに遊んでよ。プラネタリウムにいこうよ…』