東京
俺とあゆみは手を強く握り合い
いつまでも空を見た
涙はいつまでも流れてるけど
今日は泣いていいんだと思った。
「あゆみ。」
『…。』
「これからは
俺の側にずっといてくれない?」
『…え?』
「もうお前から
何も失わせないって誓う。」
あゆみの涙の量が一気に増した。
「あゆみは、ばっちが俺に残した大事なものの一つだと思うんだよね。
なんかくさいけどさ、本当に思う。」
握った手に力が入る。
「一緒にいてよ。」