不思議なアノコ.・*
「可愛いでしょ?? 椎奈。
昨日、椎奈に前髪切ってほしいって言われたから切ってやったわ*
…もぅ、椎奈ったら髪が今までゆるふわカールの癖ついてたから本当に天使みたいッ」
「柚ちゃん…天使て…。」
「椎奈ちゃんッ!!
椎奈ちゃんの素顔めっちゃ可愛いじゃんッ!!
俺ビックリしたッ」
「へ…変じゃない…??」
「めっちゃ似合ってる!!
柚紀もお前上手だな!?」
「フッ…誉めなさい、敬いなさい??」
「何言ってんだよバカ柚紀…。」
「高良に言われたくないわ。」
「椎奈…お前どうして…??」
「昨日、言ったでしょ??
もぅ顔は隠さないって…前に進まなきゃって…だから、柚ちゃんにお願いしてもらったの。
でも、正直に言うと…やっぱり人の目が怖いんだぁ…。」
エヘヘ、と笑っている椎奈の手が震えていた。
「…そうだな。
そうやって前に進め。
大丈夫。 俺が傍にいる。」
「陸のおかげだよ…??
しぃ、陸のその言葉…大好きッ」
…ッ//
顔ばはっきり見える分、笑顔の破壊力がさらに半端ねぇッ///
しかもさっきから他の男子が椎奈のこと身やがる…
こっち見んなッ
「…陸??」
「ん!? …あ いや、何でもねぇ。
…それより、前髪似合ってる。」
「……うんッ//」
「…ちょっと陸。
いつまで椎奈独り占めしてんのかしら??」
「…は??」
「前髪切ってあげたの私なんだから、まず私が椎奈のこと独り占めするの!!
アンタは私の次!! いいわねッ
戻るわよ、椎奈。」
「へッ あ…バイバイ、陸ッ」
「あ、あぁ…。」
「本当、柚紀は椎奈ちゃんLOVEだよな-…羨ましいほどに。」
ハハハ…と力鳴く笑う昨哉。
…ドンマイ。