不思議なアノコ.・*

――――――
――――

「さぶッ!?
…おい高良、わざわざこんな寒いとこに何で呼ぶ「しいに告白した。」


………………


………………



「………は??」


「俺、昨日しいに告白したから。」





こくはく??
コクハク??



高良が…?? 椎奈に…??





あぁ-…だから…ッつ-かやっぱりな-…
椎奈今日マジでソワソワしまくりだし。


「…驚いたり…なんかリアクションねぇの??」


「いや…驚いてるよ。
だけど、今日の椎奈めっちゃ変だったし…お前のこと見たらテンパってたし。
まさかな…??とは思った。

…だけどそのまさかだったんだな。」


ハハハ…と、俺は元気の無い声で笑った。



「やっぱりな。
しいホントに隠し事出来ね-つ-か…すぐ顔にでるからな…。

まぁ、お前とはライバルなわけだし??
正々堂々と戦いたいわけなので、一応報告しときましたとさ。」


「…あ、あぁ。」


「んじゃ、俺は戻るわ。」


手をヒラヒラと振り、屋上を後にする高良。



…まさか高良に先に越されるとわな。

椎奈の性格上、1人に告白されただけでもとても戸惑ってるだろう。
現に高良にコクられて今日は上の空だったし。

それにプラスして俺が椎奈に告白したら…。





…いや、それでも俺だって言う。
負担とかどうのこうの考えてる場合じゃねぇよ。






俺だって…堂々と椎奈の隣にいたいんだ。




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