不思議なアノコ.・*
「そんでさ、椎奈が引っ越してきたその日の夜何故か俺早くに寝たんだよ…。
んで…まぁ次の日は朝早くに目が覚めてよ、当然のごとくさww
…そしたら、朝早いのに隣から声が聞こえるんだよ。
気になったから、ベランダに出ようと思ったら……椎奈がいた。」
「…しぃ??」
「あぁ。 今みたいに、スズメ達に囲まれてさ、とても楽しそうに笑ってた。
しかも風が吹いて、前髪で隠れてたお前の顔が見えて…すげぇ、笑顔が綺麗って思った。
それからずっと、椎奈の笑顔が忘れられなかった。
そん時俺は思った。
…椎奈に、一目惚れしたんだって。」
そう言った瞬間、椎奈の顔が一気に赤くなっていった。
「…へ?? しぃに…ひ…とめぼれ…??」
「…うん。
それから、椎奈と話すことが出来て…俺、朝の2人きりの時間が大好きだった。
お前の過去も知ることが出来て、またお前に近付けたと思った。
…陸って呼び捨てで呼んでくれたことも嬉しかった。」
「…り…く??」