不思議なアノコ.・*

「…しい「どうして…??」


「…え??」


「どうして…高良くんも、陸も、しぃのことを考えてくれるの??

…どうしてしぃなんかを好きになってくれるのぉ…??」


泣きながら話す椎奈。


…そうだ。


椎奈は、人一倍"臆病"で…

家族以外の他人の気持ちに鈍感な女の子。



「…自分ではわかんないかもしんないな。

でも…椎奈には人を惹き付ける何かがあるんだよ。
んで、俺と高良はそれに惹き付けられた。

椎奈を知っていくうちに、どんどん椎奈のことが好きになっていった。
…ずっと、椎奈の隣に居たいと思っていた。」


「陸…」


「ハハッ…泣き止めよ椎奈??

俺の気持ち聞いてくれて…ありがとうな。

なんだか気持ちが楽になったカンジだ。」



「…ありがとぉ、陸。」


…やっぱ、お前には笑顔が一番だ。


そう言おうと思った時だった。



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