不思議なアノコ.・*
「鈍感とか言って…しいはちゃんと考えてくれてんのに。」
「うぅん。
…あまり感情を表に出さないしぃが悪いの。
お母さん達にも結構注意されてるんだけど…やっぱりまだ怖くて…ッ」
しい…
ギュッ
「た…高良…くん??//」
俺は無意識に、しいのことを抱きしめていた。
「…しいは怖がりなんかじゃない。
今はちゃんと、表情が豊かになっていて…ちゃんと目を見て話してくれていて…ッ」
「…クスッ」
「…しい??」
「あ…ごめんなさい…//
なんか、高良くんが慌てているの初めて見たから…。 高良くんって、ク-ルなイメージだから。」
「…しいの前ではクールなんて、無理だ。」
「え??」
「クスッ…何でもね-よ。
ごめんな、急に抱きしめて…。」
「あ…うぅん…大丈夫…//
…でも、しぃはちゃんと陸や高良くんのこと考えてるから、それだけは知っておいて…??」
「…ん。」
……やっぱり、しいには到底叶わねぇ。