不思議なアノコ.・*
それから、学校には遅れなかったが、午前中の授業は全然頭に入らなかった。
高良は今何を思ってる??
椎奈はどっちを選んだ??
-そればっかりが頭に浮かぶ。
俺と高良では、正直高良の方が有利だと思う。
中1~高1までの4年間の空白があったとはいえ、椎奈が苦しんでいた時期に一番に椎奈を支えていた…と思う。
それに、何より椎奈に一番近いのは高良だ。
いとことか無しに…。
「はぁ-…」
俺は小さくため息をついた。
ブ-ブ-…
…メール??
見ると、昨哉からだった。
【どったの?? 陸-??
なんかさっきからため息ばっかついてるよ??】
…まじか。
俺そんなにため息ばっかついてたんだ。
【まじ??(笑
まぁ、なんでもねぇから。 】
送信…と。
悪いが、昨哉には…てか誰にも今は話すことができねぇ。
午前中は、高良と目を合わすことが出来なかった。
――――――
――――
ようやく昼休みになり、俺は急いで屋上に向かった。
ガチャ-…
「…高良。」
そこには高良だけがいた。
「椎奈は??」
「まだ来てねぇんじゃね??」
「…そっか。」