不思議なアノコ.・*
「俺さ、来週の土曜日にカナダに帰るわ。」
…と。
「え…??高良くん…??」
「なんだよ??
お別れの言葉ないの??」
「…じゃなくてッ!!
なんだよ急に…帰るッて…。」
「お前らにとっては急かもしれないけど、俺にとっちゃ急にじゃねぇんだよな。
…前々から両親から手紙が来てんだよ。
早く帰って来いッて。」
…そぅ言えば高良くんのお母さんからの手紙を何通か見かけたかも。
それって早く帰って来いッていう手紙だったんだ…。
「なら…前から思ってたんだけど、なんでいきなり日本に帰ってきたの??」
「そりゃしいに会いたかったからに決まってんじゃん。
ずっと会いたいッて思ってた……だから、親に無理言って戻ってきた。」
「そ…うなんだ…//」
「でもまぁ、もうそろそろ我が儘は止めようかなッて思ってたし、何より今はもぅ、しいの傍にはいられねぇからな。
…アイツがいるし。」
そう言って陸をみた高良。
「なぁ陸、しいを頼んだからな。」
「…言われなくても。」
「てことで、俺が帰るときお前らは笑顔で見送れ。
わかったな??」
「…うんッ!!」