不思議なアノコ.・*
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「…うまかったな。」
あの後、椎奈達と他愛ないのない話をして家に帰ってきた。
それにしても、さっきの高良の言葉が気になる…
「椎奈の…過去??」
そう言ってから、俺は無意識にベランダの戸を開けた。
そこには…
「…椎奈??」
「…あ、陸…。」
シ-ッと人差し指を唇に当てた椎奈の膝には爆睡してるボス。
…ホント、猫って羨ましいな。
「ホント、椎奈って料理上手いんだな。
さっきは本当にありがとな。」
「いえ…しぃも陸にそういってもらえてとても嬉しいです。
高良くんとも仲良くしてくれて…」
「あぁ、高良な…ハハ
…椎奈の飯、また、食わせて??」
「クスッ…はいッ」
そうして2人で話していると、
「しい-ッ 風呂いいぞ-ッ」
「あッ…はいッ!
ボス、ちょっと行ってくるね。 陸も…バイバイ。」
「おう。」
そう言って階段を降りていった椎奈。
俺も風呂入るか…
陸も去ろうとしたちょうどその時。
「待てよ、陸。」