不思議なアノコ.・*
「違うわ…ッていうか私のベーコン巻きとらないでよッ!?」
「えへ??☆」
「可愛く言ってもムダよバカ男。
…他ッ」
…そうは言っても秋って言っても何も思い浮かばねぇよ。
椎奈を見てみると
「サバ…松茸…??」などと、さっき柚紀が違うと言ったのに食べ物のことしか考えてない。
一方の高良は、悶々と考えてる椎奈の髪の毛でクルクルと遊んでいて考える気まったくゼロな雰囲気。
…てか椎奈の髪の毛触るなや。
高良のことを軽く睨んでいると…
「…ッたく
修学旅行よッ
しゅ・う・が・く・りょ・こ・う!!」
『…あぁ-』
「修学旅行??」
「あぁ、高良くんは知らなかったわね。
うちの高校、秋に修学旅行に行くのよ。
ちなみに京都メインの…まぁ定番ね。」
「…ふぅん。」
そしてまた椎奈の髪の毛で遊ぶ高良。
…そんなに興味ないっすか。
「高校生活の中で一番のイベントよ!?
それなのに…みんないつもと変わらずシ-ンと…。
少しぐらいはしゃいでもいいじゃないッ」
「…てかお前は逆になんでそんなに熱いの??」
「は?? 私には京都で椎奈と一緒に着物来て、町を歩くという目的があるのよ。」
舌なめずりをする柚紀。
…てか着物??椎奈が??
「(コソッ)陸、椎奈の着物よ?? 」
「…ッ/// ばっ…//」
クスッと笑う柚紀。
なんだか…俺の心を見透かされてねぇ??