天使のキセキ【短編】
その瞬間でした


事態を把握するまで
少し時間がかかりましたが


間違いなく私は
後ろから彼に
強く抱きしめられているのでした


そして
彼の大きな手の中にはー…
ガラスの玉が
包み込まれていました


私は
そっと彼の手に
自分の手を
重ねてみました


すると
ガラスの玉は
ふわっと
優しい光だけを残して
消えてしまいました


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