君に Ⅰ

瞬が何か言いかける。

「なんだ?」

「あくまで僕の予想なんだけど、加藤さんは何か葵から離れたくなるような出来事があったんじゃないかな?」

「はああああ?何だそれ。
俺何にもしてねえぞ?」

「まあ、情報を集めてみるのでもいいんじゃない。」

「・・・どうやって?」

「女子という伝書バトがいるじゃないか。」


「・・・伝書バトって・・・。」


「まあ。頑張ったら。
加藤さんとの関係を取り戻したいのであれば。」


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