君に Ⅰ

「あの、ちょっといいかな。」

「きゃーーーー!!!」

毎回こんな感じだったけど。



でも、たくさんの情報を集めることができた。

舞歌がりことかいう人からすごいいじめを受けていること。

そして、それを指示したのが俺だということ。

しかも、逆らうと木村という女の子が傷つくから、どうにもできないということ。




最後に、りこがすごい計画を立てているということ。


俺は、愕然とした。

好きな子があんなに苦しい思いをしているにも関わらず、全く気づくことができなかった。




「・・・なさけない・・・。」





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