君に Ⅰ
思い込みだというのは分かっていても、どうしても立ち直れなかった。
それから何日たっただろうか。
たまに舞歌を見かけるときはあった。
でも、どうしても話しかけることも、近寄ることすらできなかった。
そのたびに、舞歌の近くにいる女の子が俺のことを心配そうに見ていた。
まるで、全部どういうことなのか、原因がなんなのか知っているということを伝えたそうに・・・。
ある日、その子が俺に手紙を渡してくる。