ぴあす



「ど、どうしよう…」


このままじゃ、わたし入学できないよ…っ


「芸能科に入っちゃえば?」

「あ、悠ちゃん」


いつの間に来たのか、わたしのすぐ隣に人が立っていた。

背の高いわたしでも、見上げるくらいの長身。


「その制服で普通科に行ったら、それこそ大変じゃないの?」

「で、でもわたし…っ
そういう科には…」


きっとこの二人は芸能科の人。

二人が並ぶと、まさに美男美女ってくらいキラキラしたオーラを感じる。


そういう人が大勢いるだろう芸能科なんて…


「やっぱりわたし…」


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