ぴあす



「おい」


ジロジロと視線を感じる。

わたしは縮こまるばかり。


「呼んでんだけど」


なんで…

なんで…


「お前、どうするわけ。
ただの一般人だろ」

「……………」

「ったく、悠も杏奈も無責任だな」


はあ、と溜め息。

それがわたしの心に重くのしかかる。


杏奈ちゃんと悠君は、わたしを教室に置いたきり、二人して消えてしまったのだ。


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