気づいてよ…
俺はダンボールを開けて片付けを始めた。
「男女1人ずつ入るって聞いたんですけど…」
俺の様子をずっと見ていたともにそう言われた。
「うん、姉貴も一緒に来たよ」
「お姉さんとですか?年子ですか?」
そっか、基本的に施設にいるのは高3までなんだ。
「うん、高3の姉貴。受験生なのに…」
受験生なのにストレスいっぱい抱えてしまっている美都。
俺は結構心配だったりする。
「大学受験、した人今までにもいるんで大丈夫ですよ!」
そっか…なら良かった。