気づいてよ…
みんなから拍手が送られて、美都はほっとした表情になった。
美都にしてはちゃんと言えてたと思う。
次は俺の番だ…。
俺も緊張している。
あのHRよりはマシだけど。
「弟の松本奏、高校2年生です。早く慣れてみんなと話したいです。よろしくお願いします」
俺にもみんなから拍手が送られた。
俺も安心した。
まさか施設に入れられるとは思っていなかった俺と美都。
でも、この仲間たちとなら上手くやっていけるかもしれない。
そんな風に思えたんだ。