気づいてよ…
好きな物
「奏先輩!!!!」
19時を少し過ぎた頃、ものすごい勢いで部屋に入ってきたとも。
「おぅ…練習おつか…」
「先輩も陸上部入ってください!!!!」
“お疲れ”くらい言わせろ。
「どうしたんだ?いきなり…」
「だって…純先輩から聞いたんです」
あぁ…昼休みのことか。
「先輩はしたくないんですか?」
美都とはさっき話した。
美都は“3年生はすぐに引退だから、奏がしたいなら長瀬さんに相談したら?”って言ってた。
「したいけど、実力が落ちてるし」
絶対とは言い切れないけど、前のようにはいかないと思う。