気づいてよ…
「したくはないんですか?」
できることなら…
「したいけど…」
またあの日々に戻りたい。
「じゃあ!!」
期待を込めた顔のとも。
「長瀬さんに訊いてみるよ」
俺の負け。
実は美都の気持ちを考えて迷っていた。
でも、そんなの美都も嬉しくないよな…。
ともは嬉しそうな顔して着替えている。
「飯食べました?」
着替え終わったともが俺の横に立った。
「え?まだだけど…」
特別な日以外はいつ食堂でご飯を食べてもOK。
だからまだ食べていない。
「一緒に食べませんか?」
断る理由なんかない。
ともと一緒に夕食を食べた。