気づいてよ…
今日は美都に断って1人で登校。
しかも走ってる。
学校までも走って、着いても走って…。
教室にも駆け込んだ。
見つけた。
俺は拓海に話があるんだ。
純でも将也でも拓哉でも良かったけど、今は拓海しかいない。
「…拓海!」
「奏…おはよ」
「おはよ」
俺は挨拶さえも待てない気持ち。
「どうしたんだ?」
よくぞ訊いてくれた!!
「今日、見学に行っても良い?」
昨日寝る前、長瀬さんから許可をもらった。