気づいてよ…
「え…まじ!?まじで?もちろん!よっしゃー!!!」
他の奴らの視線も気にせず喜んでくれる拓海。
俺も自然に笑顔になれる。
良かった…美羽がいなくてもちゃんと笑えた。
「純が1番喜ぶよ!」
「そうか?」
「だってあいつ、中学の県大会で“あいつと一緒に練習できたら良いのに”って言ってたから」
それは嬉しい。
でも、まだ見学に行くだけ。
俺に合った部かどうかを見ないといけない。
「ま、入るかどうかは見学して決めるよ」
「絶対気に入るよ!」
そうか?
何か見学が楽しみになってきたぞ。