気づいてよ…
美都の受験した大学には、色々な制服の受験生が集まっていた。
何人か、前の高校の制服も見かけた。
俺も美都も無意識に目で追ってしまった。
「私、225467だから」
美都は俺に受験票を渡した。
2人で“心理学部心理教育学科”の前に行って、探し始めた。
周りでは不合格で嘆いている人がいる。
合格で嬉し泣きをしている人もいる。
どうか美都が後者になりますように…。
「2254…6…」
俺は固まった。
“225467”
あった…あった!!
「美都!あったよ!!」
美都を見ると、すでに見つけて泣いていた。