気づいてよ…
俺の受験
PRRR…PRRR…
ケータイの着信音で目が覚めた。
「…もしもし?」
『奏、おはよ!落ち着いて、しっかりね!』
それは美都からの応援電話だった。
「うん…ありがと」
俺は今日大学入試。
あれからもいっぱい悩んだけど、やっと夢が見つかった。
“特別支援学校の教師”
今の俺が陸上と同じくらい大切にしたいこと。
『受験終わったら…お父さんに会いに行こっか』
静かに言った美都。
「…まじ!?結果出てから報告に行きたい!」
俺にとってはパワーの源となった。