気づいてよ…
『じゃあ、落ち着いてね?』
「うん!ありがとう」
俺はケータイを閉じて立ち上がった。
今は2月中旬。
風を引かないように、インフルエンザにかからないように予防をしっかりしてきた。
あとは試験で全力を尽くすだけ。
「とも、行ってきます」
眠っているともに声をかけて食堂に向かう。
まだ時間が早いから朝食と昼食の弁当をおばちゃんに頼んでる。
「おばちゃん、おはよう」
「おはよう、奏くん。お弁当できてるからね」
そう言ってテーブルの上の弁当を指したおばちゃん。