気づいてよ…
味の濃いカップ麺を食べ終わると、8時前になっていた。
部屋の端にあるダンボールを開けていく。
今はそんなに多くない荷物だけど、4年後には増えてるのかな。
ブー…ブー…
ポケットのケータイが震えた。
これはメールじゃなくて電話。
待ち受けには“秀斗”の文字。
会いに行った時交換した。
「もしもし?秀斗?」
『おうよ!おはよ!』
相変わらずテンション高い奴…。
俺は笑いを堪えた。
『奏はさぁ…美羽ちゃんに伝えた?気持ち』
いきなり核心をついてくるか…。
「伝えたと思う?」