気づいてよ…
不安
「座ってて」
美羽を椅子に座らせて、俺は破片を片付ける。
美羽、どうしたんだ?
何か悩みでもある?
俺が大学にいて、ショックだった?
もしかして俺のこと、嫌い?
俺の想像は無限に広がった。
「大丈夫?」
破片を片付け終わり、割れてないお皿にオムライスを盛り付けてテーブルに運んだ。
美羽は泣き止んでたけど、目が真っ赤に腫れていた。
美羽が泣くのを見たのは、転校を告げた日以来。
それぐらい美羽は普段泣かないんだ。
泣けないのかもしれないけど。