気づいてよ…
招待
その日の19時。
俺は美羽に聞いた通り、お向かいの呼び鈴を鳴らす。
「は~い」
美羽だ。
「奏くん!」
やっぱり見た目だけは花鈴さんとそっくり。
「おじゃましまーす」
1歩入ると、良い匂いがした。
「来た来た!手洗って座っててね」
まるで母親みたいなことを言う花鈴さん。
「は~い」
美羽と2人で返事をして洗面所に向かう。
「今日びっくりしただろ?俺の友達」
「大丈夫ですよ?私のコースも個性豊かですから」
なるほど…個性豊かなだけなのか?