気づいてよ…
夕食はオムライスだった。
「2人も好きなんでしょ?」
テーブルについた時、花鈴さんが言った。
「“も”ってことは、花鈴さんも?」
「うん。私もオムライス大好物」
さすがいとこ同士だな。
俺と美都のオムライス好きは美羽からもらったし。
「そろそろ大学慣れた?」
花鈴さん、心配してくれてたんだ。
「少し疲れましたね…」
今のは美羽。
でも俺も同じ。
慣れたと同時に、今まで緊張で感じていなかった疲れが一気にきた感じ。
「分かる~!この時期ってしんどいよね?」
やっぱりみんなそうなんだ。
俺は少し安心した。