気づいてよ…
「委員長は決めたしなぁ…もう良いか?」
全員が教官室に揃ってから15分しか経っていない。
「他にすることもないしな?」
先生は頑張ってすることを探している。
「よし、もうない!解散!!」
池田先生の言葉で俺たちは教官室を出た。
教官室の前には1本の桜の木がある。
ちょうど満開できれいだ。
「奏?」
美都が隣に立っていた。
「美羽と帰るの?」
時間的に他の委員はまだだよな?
「うん、多分。靴箱まで行かないと分かんないけど」
美都の考えていることは大体分かる。
美羽と一緒に帰りたいんだろ。