気づいてよ…
「お待たせしました!」
5分くらいしたら美羽が走ってきた。
美都が立ち上がった。
これもなんとなく次の行動が予想できる。
「美羽~!」
ほら、やっぱり。
美都は美羽を思い切り抱きしめている。
平均的な身長の美都と、平均より10cm以上小さい美羽。
美都が俺側にいるから、美羽の姿は全然見えない。
「…美都、やめろ」
俺は美羽を美都から引き離して助けた。
美羽は息ができなかったみたいで肩で息をしている。
美都は美羽を殺す気か…。