気づいてよ…
「み…美都さんもいらっしゃったのですね?」
美羽は相変わらず美都に対しても笑顔だ。
でも、本当に美羽は美都が大好きみたいだ。
「美羽、腹減っただろ?帰ろ?」
「あ…はい!美都さんも!」
美羽に腕を引かれた美都は嬉しそうだけど。
俺はあんまり嬉しくないぞ?
俺も美羽の腕に触れたい。
別に変態じゃない。
純粋に恋しているんだ。
「今日もうちに来られますか?」
俺と美都の父さんは入院している。
もうすぐ1年だ。
母さんが1人で働いている。
だから俺と美都はよく美羽の家にご飯を食べに行くんだ。