気づいてよ…



美羽の家で過ごす時間は、すごく安心できる。


何故か、自分の母さんよりも美羽の母さんの方が話しやすい。


多分母さんは毎日疲れてるんだ。


でも、それを毎日のように俺たちのせいにする。


だから俺たちは最近、母さんに本音を言えてない。


学校であったこととかを話せてないんだ。


「夕食も来るのかしら?」


母さんは毎晩帰りが遅い。


早くても22時にならないと帰らない。


「はい、すみません」


美都が珍しく謝っている。


「何で謝るの?こっちは大歓迎なのよ?」


おばさんの言葉はいつも俺たちを安心させてくれる。



< 35 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop