気づいてよ…
美羽の家で過ごす時間は、すごく安心できる。
何故か、自分の母さんよりも美羽の母さんの方が話しやすい。
多分母さんは毎日疲れてるんだ。
でも、それを毎日のように俺たちのせいにする。
だから俺たちは最近、母さんに本音を言えてない。
学校であったこととかを話せてないんだ。
「夕食も来るのかしら?」
母さんは毎晩帰りが遅い。
早くても22時にならないと帰らない。
「はい、すみません」
美都が珍しく謝っている。
「何で謝るの?こっちは大歓迎なのよ?」
おばさんの言葉はいつも俺たちを安心させてくれる。