気づいてよ…
昼食後、俺たちはリビングで勉強を始めた。
俺は明日ある英語の予習。
美羽と美都は仮定法をしている。
「あ!なるほどです!」
時々美羽の嬉しそうな声が聞こえた。
「奏?」
俺の眠気は限界だった。
「ねぇ、奏?」
時々美都に呼ばれた気がしたけど、睡魔に負けた。
夢を見た。
俺の家族がばらばらになってしまう夢。
父さんが悲しそうに笑っていた。
母さんが家を出ていって、俺と美都2人になる夢。