気づいてよ…
嫌な予感
「奏くん、美都さん、いらっしゃいです!」
次の日の日曜日もいつもと変わらず松木家にお邪魔する。
「おじゃましまーす」
美都はいつもと同じように見える。
「美羽、宿題終わった?」
俺も同じようにしているつもり。
でも、美羽は敏感なんだ。
「奏くん?無理してませんか?」
まだ会ってから1分も経ってないのに。
俺は思わず目を見開いた。
俺の気持ちには気づかないくせに、こういうのだけ気づくのかよ。
「何でも話してくださいね?いつでも聞きますから」
癒しの笑顔で言ってキッチンに行ってしまった。