気づいてよ…
「まぁ…うん!そうそう!」
頑張って笑う梨乃。
梨乃を見つめる美羽の目は悲しそうだ。
「梨乃、一緒に準備しましょうか?」
「本当!?うん!行こ!」
梨乃は美羽の腕を引っ張って2階に上がっていった。
あの姉妹は本当に仲良しだ。
2人でお互いに支えあっている。
今に始まったことじゃなくて、昔からずっとそうだ。
俺と美都は…俺が支えてる方が大きいな(笑)
「美都?夕食は家だってさ」
美都は“うん”って頷いた。
おばさんに言ったら“大丈夫よ!”って笑ってくれた。