気づいてよ…



「美都さん、大丈夫ですか?」


さっきのことか?


「大丈夫だろ…いつものことだし」


毎朝あれだからな。


しかも中学の時からずっと。


「そう…ですね。でも、嬉しかったですよ?」


美羽の目はきらきらしている。


「私と一緒に登校したいって言ってくださったこと」


美羽は純粋だからな。


まだ美都の本性を知らない。


さすがに美都も美羽の前ではおとなしいから。



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