気づいてよ…
食欲なんか無いから人生初の朝食抜き。
美都も同じようにした。
美都は保健室とか行きそうだな…。
美都の心は弱いから、すぐに折れてしまう。
「奏くん、美都さん…おはようございます」
いつもよりも少しだけ元気のない声で玄関から出てきた美羽。
何かを感じたか?
「おはよ、美羽」
「美羽ちゃん!今日も可愛い!」
美都の奴…我慢してるな。
美羽もいつもより焦ってる。
「美都…行くぞ。美羽が困ってる」
美都はしぶしぶ美羽から離れた。