気づいてよ…
苦悩
次の日の昼休み、俺は屋上に秀斗を呼び出した。
「んだよ相談って」
秀斗には話そうと思ったんだ。
「人生最大のピンチなんだ」
ふざけている訳じゃない。
本気で言ってる。
「何だ?転校でもすんのか?」
秀斗のピンポイントの冗談。
俺は何も言えなくなってしまった。
「…は?まじ?」
黙ってしまった俺を見て固まっている秀斗。
「おい!答えろよ…」
俺の肩は秀斗によって揺すられている。
「…GW明けに転校なんだ」