気づいてよ…
泣きそうになった。
美羽をこんなに悩ませていた。
1週間以上美羽は悩んでいたのか?
でも俺は美羽の性格を分かっていたはず。
美羽は人の心の変化にすごく敏感。
すぐに気づいてしまうから、悩むって。
分かっていたはずなのに…。
何でもっと早く言わなかったんだろう。
「…っ」
俺は家を飛び出して松木家に向かった。
「お待ちしていました」
呼び鈴を鳴らすとすぐに出てくれた美羽。
嬉しそうな笑顔だ。