気づいてよ…
10分くらい泣いた美羽は少し落ち着いた。
目が真っ赤にはれていて、辛くなる。
「GWまでは一緒にいられますか?」
「あと…4日間は大丈夫」
自分で言って実感した。
俺はあと4日間で転校するんだ。
「お友達が1人減ってしまいますね…」
寂しそうに笑う美羽。
「真帆と秀斗がいるから、いつでも頼れ。それと…離れても友達だから」
こんなこと、美羽以外には絶対言えない。
「…はい!あ…でも、それだけじゃないですよ?」
さっきより少し元気になった美羽。
「私たちは幼なじみ…ですよね?」
いつもの笑顔だ。
俺を助けてくれる笑顔。
「そう…だな」