気づいてよ…
昼休み
今日で最後の日だ。
美羽と一緒に歩いていても自然とゆっくりになる。
クラスの奴らにはまだ言ってない。
6限目にHRがあるから、その時に言うことにした。
1年と少ししか通ってない高校。
それでも想い出がいっぱい詰まっている。
美都はもっと辛いはずだ。
今年は受験生なのに…。
美都は最近は夜もちゃんと眠れてる。
涙の跡はつかなくなった。
「奏、美都、放課後までに提出しろよ?」
池田先生がすれ違う時に言った。
体育委員の新しい生徒のこと。
それもHRで聞いてみる。