気づいてよ…
「美都?」
美都は俺の声に気がついて振り向いた。
「ごめんね?何か…辛くて」
美都も午後にHRがあるからその時って言ってた。
「そーだな…」
「秀斗くんは知ってるんでしょ?」
「うん、結構前に言った」
「どうして普通に笑えるんだろう…」
美都はいつもと違う。
泣くのを我慢してるんだ。
「秀斗は俺に気を遣ってるんだよ。一緒にいたらなんとなく分かる」
「そっかぁ…頑張らないとね!!」
美都は顔を叩いて気合を入れている。