気づいてよ…



「お邪魔しました!奏もFight!」


美都は右手で拳を作って言った。


俺が笑うと美都も笑って歩いて行った。


「はぁ…」


辛くない訳がない。


俺だって嫌だ。


昼休みが終わらなければ良いのにって思う。


でも、時間は止まらないんだよなぁ…。


「奏…彼女かぁ?」


西田が俺に近寄ってくる。


美都が教室まできたことはないからな。


「姉貴」


俺が言うと固まる西田。



< 91 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop