気づいてよ…



そんな俺の緊張なんかお構いなしに10分間の休み時間はあっという間に終わってしまった。


「静かにしろ~」


横田が教室に入る時、一瞬だけ俺の顔を見た。


やめろって…。


余計に緊張するだろうが。


「起立」


秀斗の号令にクラス全員が従う。


「お願いします」


「お願いします」


「着席」


挨拶って一瞬だな…。


俺、本気で緊張してきたかも。


「今日は…松本から話があるらしい」


おいおい…“らしい”ってなんだよ。



< 94 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop