気づいてよ…



「…松本、前に出ろ」


はい!?


“前に出ろ”!?


「ここが良い」


前になんか出たらちゃんと話せない。


「わがままだなぁ」


少し笑いながら言った横田。


クラスメイトは何も知らずに笑ってる。


「そこで座ったままで良いから話せ」


結局俺のわがままを聞いてくれた横田。


感謝するよ。


「えっと…」


俺は震えている口を無理やり動かして声を出す。


「実は…俺…」


そして、話し始めた。



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