A His Star 【TABOO】
A His Star
8年前から書いている詩のノートをバックに忍ばせ、校門をくぐった。
3-A組だった仲間と母校で同窓会。
「凛、久しぶり~」同じ吹奏楽部だった恵美だ。
「恵美、ほんと久しぶりだね」
「東城君も来るみたいだよ」ひそひそ声で恵美は言った。
男子と話せず、気づかれないように見つめるだけの片思いだった。
放課後、楽器を吹きながら、窓から彼のサッカー姿を見ることが大好きだった。


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