たっぷりのカフェラテをあなたと
「そういえば……お母さんはお元気?」
ふと思い出したように健吾さんは母の事を話題に出した。
姉と別れて以来、母とはもちろん会う事はなくなっていて、彼なりに気遣っているみたいだ。
「ええ。私が結婚しないのが唯一の不満みたいです」
「そうか……絵里ちゃんの事が心配なんだね」
「そうですね」
母も健吾さんの事はとても気に入っていて、男手が無かった我が家に来た唯一の明るい望みだった。
健吾さんが家に遊びに来る時の母は今思い返してみても、とても明るかった。
今も気丈に生きている人だけど……やっぱり姉が結婚した相手が彼じゃなかった事は相当な打撃だったみたいだ。
だから……私が健吾さんとこうやって付き合っているのを知ったら絶対喜ぶだろう。
姉との事があった後だけど、それを含めて考えても健吾さんの存在は母には大切なものになるに違いない。
でも、私の中で健吾さんとの付き合いを「恋人同士だ」と母に紹介できるレベルなのか……それが判断できなくて、言えずにいる。
ふと思い出したように健吾さんは母の事を話題に出した。
姉と別れて以来、母とはもちろん会う事はなくなっていて、彼なりに気遣っているみたいだ。
「ええ。私が結婚しないのが唯一の不満みたいです」
「そうか……絵里ちゃんの事が心配なんだね」
「そうですね」
母も健吾さんの事はとても気に入っていて、男手が無かった我が家に来た唯一の明るい望みだった。
健吾さんが家に遊びに来る時の母は今思い返してみても、とても明るかった。
今も気丈に生きている人だけど……やっぱり姉が結婚した相手が彼じゃなかった事は相当な打撃だったみたいだ。
だから……私が健吾さんとこうやって付き合っているのを知ったら絶対喜ぶだろう。
姉との事があった後だけど、それを含めて考えても健吾さんの存在は母には大切なものになるに違いない。
でも、私の中で健吾さんとの付き合いを「恋人同士だ」と母に紹介できるレベルなのか……それが判断できなくて、言えずにいる。